一本の茎が
一本の棒を登って行く
棒の先には夏の空
私も あんなふうに登って行きたい
混声合唱とピアノのための「花に寄せて」
Ⅳ つばき・やぶかんぞう・あさがお より
作詩：星野富弘 作曲：新実徳英
３ヶ月に一度の歯医者の定期検診に行ってきた。今回も特に治療すべき虫歯はなく、
とりあえず安心した。歯の磨かれ状態としては、前歯周辺は言うことないと太鼓判を押されたが、
奥歯には歯周ポケットが出来始めていると言われた。歯科衛生士さんによると、
加齢により歯茎が下がり（上がり）、どうしても歯と歯の間に隙間が出来てしまい、
それが歯周ポケットが出来る要因になるのだということだ。というわけで、
今回はついに歯間ブラシを薦められることとなり、ブラッシングの方法のレクチャーを受けた。
なかなか気持ちが良かった。
子供の頃は親が行っていた歯科医院に連れて行かれた。そこはたまたま、その頃の歯科医療の
先進国ドイツで勉強をして来た先生の開業している歯科医院で、今でこそ普通の薬局で手には
入るようになったが、その頃僕の田舎ではまず見かけることのなかったデンタルフロスや
歯間ブラシなどを使用する虫歯予防を推奨していた。それでも子供だったのもあり、
時々は虫歯を作ってしまい、何度かその医院で治療を受けた。今考えてみると、
他の町の歯医者と違ってその医院は、痛くない治療やインフォームド・コンセントを
その頃から目指していたように思われる。それでも治療中に泣き叫ぶ子供はいないわけではなかったが。
学生時代の合唱団の定期演奏会（このときは合唱団５年目）で、新実さんの「花に寄せて」を歌った。
今の現役たちがどうかは知らないが、その頃は、１月２０日前後開催の定期演奏会の前、
年明け５日くらいから三泊四日（二泊三日だったか？）くらいで直前強化練習のための合宿を行っていた。
今考えると若いから出来た暴挙と思う。実際喉がかなり疲労してしまったし。
昭和６４年のそのときの合宿は、合宿中の１月７日に天皇の崩御があるという忘れられない合宿となった
（合宿終了時は平成元年）。団員は真駒内の丘の上の合宿所で缶詰状態で合宿をしているのだが、
僕はたまたま合宿の途中で親知らずの虫歯が痛み出し、どうにも耐えられなかったので、
下界の札幌の市街地に一人下りて知り合いの歯医者（一般合唱団で同じテノールを歌っていた）に
お世話になって抜歯してもらうことになった。その日がたまたま崩御の次の日だったため、
合宿中の団員の中で、その日の札幌も市街地の雰囲気を経験したのは僕だけで、そのことは今でも
ちょっとした自慢だったりする。話を戻す。冒頭に書いた「花に寄せて」の曲の中で、
最後の「～行きたい」の「い」の伸ばしが上のＦの音で、しかも指揮者の指示により、
fp からff に急激にクレッシェンドすることになっていた。
それが親知らずの虫歯の部分に響いて痛くて痛くて・・・ということで高音の「い」の母音の
ロングトーンは虫歯に響いて痛いという、今後人生で役に立つかどうは未知数の知識を身につける
ことが出来た。
◇ ◇ ◇
ここまでは冒頭に書いた定期検診を受けた日の夕方に書いた文章。ここからは次の日に書いている。
実はこの定期検診の受診日の夜、寝る前の歯磨きの際にデンタルフロスで奥歯を掃除していると、
詰め物が取れる感触があり、洗面所の床に金属片がポロッと落ちた。こういったことは、
前にも２回くらいやってしまっている。デンタルフロスを詰め物のある奥歯に対し、
掻き出すように使ってしまったのだ。さすがに詰め物が取れた状態で生活するのは嫌なので、
仕方なく本日は【聖】の練習を休んで、歯医者に詰め直しに行って来た次第だ。
治療してくれた歯医者さんによると、詰め物のセメントが時間とともに劣化していたとのことだが、
昨日の歯石クリーニングの際に、歯科衛生士さんの力が入りすぎたりしたのではないかなぁ・・・などと
疑ってしまうのであった。まぁセメントのリニューアルが出来たので、良しとしよう。
以下は現在僕が使用しているオーラルケア用品である。
向かって左から、
・「しゃぼん玉せっけん」の無添加歯磨き・・・次の日の朝気持ち悪くならない
・「パナソニック」の電動歯ブラシDoltz・・・歯の表面はかなり綺麗になる
・「デンター」のシステマ・・・電動歯ブラシとデンタルフロスの磨き残し対策
・「ジョンソンアンドジョンソン」のデンタルフロス・・・初心者用のが一番使いやすい
そして今夜から使用する予定の
・「デンタルプロ」の歯間ブラシ
（一番右は何の関係もない笑う招き猫）
朝は一通りケアしている時間はないので電動歯ブラシしかしないが、
これからは寝る前の歯磨きの時間が更に長くなりそうだ。
（2013.8.10,11 記）
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