2011年10月の鑑賞日記

◆ 2011年10月24日(月)　駿河台倶楽部第11回演奏会 [LIVE]

[日時]
　2011年10月22日(土) 開場14:00/開演14:30

[会場]
　紀尾井ホール

[プログラム]

■■　Ｐｒｏｇｒａｍ　■■

第１ステージ／男声合唱とピアノのための「さすらう若人の歌」
　　　作詩・作曲：Ｇ．マーラー／編曲：福永陽一郎／指揮：渡辺利雅／ピアノ：高杉里香

１）彼女の婚礼の日は
２）朝の野原を歩けば
３）燃えるような短剣をもって
４）彼女の青い目が

第２ステージ／男声合唱組曲「草野心平の詩から」
　　　作詩：草野心平／作曲：多田武彦／指揮：北橋伸治

１）石家荘にて
２）天
３）金魚
４）雨
５）さくら散る

～　休憩Ⅰ（１０分）　～

第３ステージ／男声合唱のためのヒットメドレー「ＨＡＮＡ」
　　　編曲：三沢治美／指揮：渡辺利雅／ピアノ：高杉里香

「花」（滝廉太郎）、「サボテンの花」（財津和夫）、「さくら（独唱）」（森山直太朗）、
「ハナミズキ」（一青窈）、「リンゴ追分」（美空ひばり）、「世界に一つだけの花」（ＳＭＡＰ）、
「赤いスイトピー」（松田聖子）、「花」（喜納昌吉）

～　休憩Ⅱ（１５分）　～

第４ステージ／男声合唱のための組曲「ゆうべ、海を見た」
　　　作詞：落合恵子／作曲：荻久保和明／指揮：渡辺利雅／ピアノ：高杉里香

１）PRELUDE（前奏曲）
２）八月（あきらめの海）
３）九月（朽ちた小舟）
４）十月（哭く）
５）そしてララバイ

アンコール

オンブラ・マイ・フ（作曲：ヘンデル）
少女と雨（作詞：中原中也／作曲：多田武彦）

☆ひとこと感想☆
　恒例となっている、隔年開催の演奏会で、前回は２００９年の夏に聴いている。毎回、男声合唱そして同じ大学の同じサークルのつながりっていいなぁと思える演奏会である。
　第１ステージは、「さすらう若人の歌」。初めて聴いたのは大学生のときだったか。高校生のときマーラーの交響曲第１番を演奏したことがあるので、耳馴染みのあるメロディーが至るところに現れる。それにしてもマーラーの旋律は美しい。
　第２ステージは、定番の「草野心平の詩から」。難しい曲なのではあるが、キメの場所でビシッと決めていれば、心地よい歪みが出せたかもしれない。惜しい箇所が何か所かあった。
　第３ステージは、ソロが入れ替わり立ち替わりのなかなか楽しい演出だった。歌の仲間のＫくんのソロの部分では、たぶん本人より緊張してしまった。無事終わって良かった。
　第４ステージは、「ゆうべ、海を見た」。この曲は学生時代、僕が学指揮をしたときに、混声版を振りたい曲の第一候補に挙げていた（「第6回東京六大学OB合唱連盟演奏会」参照）。去年の演奏よりは慣れている気がしたが、逆にそれが良くなかったのかもしれない。この曲特有のキレがなかなか見えないのだ。縦の線が合わず流れてしまったのが残念だった。

(2011.10.23,24 記)