2015年03月の鑑賞日記

◆ 2015年03月21日(土)　グルダ：the GULDA MOZART tapes [CD]

[アーチスト]
　Friedrich Gulda
　フリードリヒ・グルダ（ピアノ）

[アルバム名]
　the GULDA MOZART tapes
　10 sonatas and a fantasy

　録音：１９８２年１１月　ヴァイセンバッハ

[曲目]

　W. A. MOZART
　(1756-1791)
　ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

　ＣＤ１

　ピアノ・ソナタ　第１０番　ハ長調　Ｋ．３３０
　Sonata in C major K.330
　01. 第１楽章：Allegro moderato
　02. 第２楽章：Andante catabile
　03. 第３楽章：Allegretto

　ピアノ・ソナタ　第１２番　ヘ長調　Ｋ．３３２
　Sonata in F major K.332
　04. 第１楽章：Allegro
　05. 第２楽章：Adagio
　06. 第３楽章：Allegro assai

　ピアノ・ソナタ　第１３番　変ロ長調　Ｋ．３３３
　Sonata in B flat major K.333
　07. 第１楽章：Allegro
　08. 第２楽章：Andante cantabile
　09. 第３楽章：Allegretto grazioso

　ＣＤ２

　ピアノ・ソナタ　第１番　ハ長調　Ｋ．２７９
　Sonata in C minor K.279
　01. 第１楽章：Allegro
　02. 第２楽章：Andante
　03. 第３楽章：Allegro

　ピアノ・ソナタ　第２番　ヘ長調　Ｋ．２８０
　Sonata in F major K.280
　04. 第１楽章：Allegro assai
　05. 第２楽章：Adagio
　06. 第３楽章：Presto

　ピアノ・ソナタ　第３番　変ロ長調　Ｋ．２８１
　Sonata in B flat major K.２８１
　07. 第１楽章：Allegro
　08. 第２楽章：Andante amoroso
　09. 第３楽章：Rondeau: Allegro

　ピアノ・ソナタ　第４番　変ホ長調　Ｋ．２８２
　Sonata in E flat major K.282
　10. 第１楽章：Adagio
　11. 第２楽章：Menuetto I - Menuetto II
　12. 第３楽章：Allegro

　ＣＤ３

　ピアノ・ソナタ　第５番　ト長調　Ｋ．２８３
　Sonata in G major K.283 *
　01. 第１楽章：Allegro
　02. 第２楽章：Andante
　03. 第３楽章：Presto

　幻想曲　ハ短調　Ｋ．４７５
　Fantasia in C minor K.475
　04. Adagio - Allegro - Andantino - Piu allegro - Tempo I

　ピアノ・ソナタ　第１５番　ハ長調　Ｋ．５４５
　Sonata in C major K.545 "Facile"
　05. 第１楽章：Allegro
　06. 第２楽章：Andante
　07. 第３楽章：Rondeau: Allegretto

　ピアノ・ソナタ　第９番　ニ長調　Ｋ．３１１
　Sonata in D major K.311
　10. 第１楽章：Allegro con spirito
　11. 第２楽章：Andante con espressione
　12. 第３楽章：Rondeau: Allegro

　* Mono

☆ひとこと感想☆
　２００９年の１月に「モーツァルト・アーカイヴⅡ」を購入して聴いている。久しぶりにこのＣＤを引っ張り出して聴いていたら、「Ⅰ」も聴きたくなった。「Ⅱ」の鑑賞日記ではすぐにでも「Ⅰ」を買う勢いだったが、その後引っ越しがあったり、二人暮らしを始めたりで落ち着くまでと思っているうちに６年の歳月が流れてしまったというわけだ。当時は「モーツァルト・アーカイヴ」という邦題が付いて店頭に並んでいたはずだが、今はネットで輸入版しか入手出来ず、ＣＤのタイトルも原題の「the GULDA MOZART tapes」になっているが、中身はまさに「Ⅰ」なのである。
　グルダは２０００年に６９歳の若さで亡くなっている。このＣＤの録音された１９８０年代は彼にとって最も充実していた時期でもあり、演奏の端々にそれまでのモーツァルトの演奏とは違った挑戦的な表現が現れる。ベートーヴェン弾きらしくこの曲ベートーヴェン？と思えるような演奏（特に初期の作品）もあり、好みは分かれると思うが、僕はモーツァルトのこういったロマンチックな演奏が決して嫌いではない。
　モーツァルトのピアノ・ソナタを聴きこんでいるようなコアなファンではないが、なぜか懐かしい曲に時々出会う。これはきっと僕が小学生の頃、姉が自宅のピアノで練習に励んでいたときに脳に刻まれた記憶なのだろう。あの頃はモーツァルトは何を聴いても同じように単純に聴こえるし、こんなにも優れた作曲家なのだとは思っていなかった。歳を重ねると好きな音楽の趣味が変わるものだよと、子供の頃、音楽好きの大人に言われたことがあるが、正に今そういう時期に来ているのかもしれない。

(2015.3.21 記)