| ◆ 2010年03月14日(日) ひとりで生きてゆければ |
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あゝありふれた 倖せに 背を向けてゆく 勇気が欲しい 声をはりあげ 泣いてみるのもいいさ この街を 今歩いて ひとりで生きてゆければ / オフコース 作詩・作曲：小田和正 先日、会社の最寄りの駅前のカレー屋（立ち食いではいけど立ち食い風）でカレーを 食べていたところ、♪あれがあなたの好きな場所〜と、オフコースの『秋の気配』が 店の中で流れた。普段は演歌が流れているのだが。懐かしさといつもとのギャップに、 ついスプーンから口にカレーを運ぶ手が止まってしまった。そして数日後、出張前に このときも会社の最寄りの駅の近くの中華屋で炒飯＆餃子を食べていると、 冒頭に引用した♪あゝありふれた 倖せに〜とこれまたオフコースの『ひとりで生きてゆければ』 が流れた。以前のえっせいにも書いたが、オフコースは僕の今の声の師匠のような存在である。 これは、「オフコースをもう一度聴きなさい」というお告げと思い、 久しぶりに「オフコース スーパー・ベスト」を引っ張り出して聴いてみた。 このアルバムは３枚組でそれぞれ１４曲づつ収録されていて、前期、中期、後期と分かれて いると言える。 
ＤＩＳＣ１01: 僕の贈りもの 02: 水曜日の午後 03: でももう花はいらない 04: 歩こう 05: さわやかな朝をむかえるために 06: 別れの情景(2) 07: のがすなチャンスを 08: 倖せなんて 09: ワインの匂い 10: 雨よ激しく 11: 愛の唄 12: 幻想 13: こころは気紛れ 14: 青春 歌詞を表示 ＤＩＳＣ２ 01: めぐる季節 02: 歌を捧げて 03: 思い出を盗んで 04: 潮の香り 05: 秋の気配 06: HERO 07: あなたのすべて 08: 夏の終り 09: 心さみしい人よ 10: 思いのままに 11: 恋を抱きしめよう 12: 愛を止めないで 13: SAVE THE LOVE 14: 生まれ来る子供たちのために ＤＩＳＣ３ 01: 時に愛は 02: 僕等の時代 03: 一億の夜を越えて 04: YES-NO 05: 私の願い 06: 愛の中へ 07: メインストリートをつっ走れ 08: 言葉にできない 09: 心はなれて 10: YES-YES-YES 11: 素敵なあなた 12: 揺れる心 13: I LOVE YOU 14: さよなら どの曲も捨てがたい魅力があるのであるが、あえてそれぞれのＤＩＳＣから ベスト３を選んでみた。 ＤＩＳＣ１ ○僕の贈りもの（作詞・作曲：小田和正／編曲：オフコース、重実 博、矢沢 透） １ｓｔアルバム『僕の贈りもの』の一曲目という記念すべき作品。僕が８歳の時の作品なので、 当然リアルタイムで聴いていたわけではないが、なぜかこの曲から僕のオフコース好き が始まっている気がする。 ○さわやかな朝をむかえるために（作詞・作曲：小田和正／編曲：オフコース、重実 博、矢沢 透） １９８０年に出したライブアルバム『LIVE』に収録されていたヴァージョンも なかなか良いが、やはりこのオリジナルの曲が好きだ。途中に現れる派手なドラムスは、 あのアリスの矢沢透さん（キンちゃん）であることを知って驚いたものだ。 ○ワインの匂い（作詞・作曲：小田和正／編曲：オフコース） 同名の４ｔｈアルバム『ワインの匂い』に収録。オフコースらしさが顕著に表れ始めた 曲だと個人的に思っている。この曲を聴いて初めて、歌というものには、今まで自分が 見たことがない映像を頭の中に浮かばせる力があるというのを知った気がする。 ＤＩＳＣ２ ○秋の気配（作詞・作曲：小田和正／編曲：オフコース（ストリングスアレンジ：小田和正）） 未だにこの曲の冒頭のポロロロンという Major 7 の和音を聴くと、心がきゅーっと 締め付けられる。中学生の頃、クラスメイトにこの曲が好きな人がいっぱいいたのが 思い出される。田舎街からはるばる横浜の「港が見える丘公園」に実際に行く輩とかも。 ○夏の終わり（作詞・作曲：小田和正／編曲：オフコース（ストリングスアレンジ：小田和正）） 発売当時、姉がこの曲が収録されているアルバム『フェアウェイ』を買ってきた。 姉はすぐに飽きてしまったのだが、僕は何度も聴いた。コーラスのハモりがすごく好きで、 考えてみたらこの頃から後年合唱を始める伏線が張られていたのかもしれない。 ○生まれ来る子供たちのために〜「いつもいつも」（作詞・作曲：小田和正／編曲：オフコース） このＤＩＳＣには魅力的な曲がたくさん入っているので、迷いに迷ったのであるが、 「いつもいつも」へのつながる部分が非常にオフコースらしいので。 「生まれ来る〜」はありふれたラブソングではないのもあり、最近も何度かカヴァーされている。 ＤＩＳＣ３ ○時に愛は（作詞・作曲：小田和正／編曲：オフコース） アルバム『We are』の一曲目に収録されていて、アルバムに針を落としたときの気持ちが 忘れられない。この頃から小田さんの歌い方にシャウトっぽい要素が入り始めて、 苦しそうに聴こえるようになってくる。 ○心はなれて（作詞・作曲：小田和正／編曲：オフコース（ストリングスアレンジ：小田和正）） アルバム『over』の最後を飾る曲で、アコースティックでシンプルに聴こえるが 結構に凝った作品。『We are』＋『over』＝ "We are over" で、「心はなれて」 と来れば、解散を意識しているとしか思えない。 ○さよなら（作詞・作曲：小田和正／編曲：オフコース） この曲の大ヒットがなければ、オフコースの解散はもう少し遅かったのでは ないかと思うので、本当は選びたくなかったのだが、あえて。今聴いても、 売れるべくして売れたよく出来た作品だと思う。ファンとしては、 オリジナルアルバムに収録されていないというのが、ある意味救いでもある。 ＤＩＳＣ３の曲に対しては、どうしても解散に向けた切なさが含まれて しまうのが悲しい。オフコースのライブには一度だけ行ったことがあったが、 鈴木康弘さんが抜けた後だったのもあり、とても空虚なライブだった。 それでも、ある時代に一気にＮｏ．１バンドになったオフコースは、 伝説のバンドという称号を与えるに値すると思う。そして、いつまでも 僕の心の中で演奏を続けている。 |
